2024年08月02日

カーポートは必要?種類やメリット・デメリットを外構屋の目線からご紹介します!

新築の建物の外構計画を進めるときに、カーポートを設置するかどうか悩む方もいることと思います。


ところで・・・
駐車スペースは確保できていますか??意外とハウスメーカーの提案図面などでは建物ばかりが重点を置いてしまいがちなので駐車スペースに余裕がないパターンも多くありますが、毎日乗り降りする場所や荷物の出し入れを頻繁にする場所でもあるので、土地にスペースがあるなら可能な限り大きく駐車スペースを計画的に取っていただくことをおすすめします。

話は本題に戻りますが、カーポートが必要な理由に加え、いろいろな種類のカーポートをご紹介します。
さらにカーポートを設置するメリット・デメリットについても併せてみていきましょう。

1.カーポートとは

カーポートとは車を駐車する場所のことですが、外構の観点からみると屋根付きの駐車場ということです。
※ガレージは天井や壁、シャッターに完全に覆われた車庫です。

カーポートは屋根や簡単な雨よけになる側面パネルもつけれます。
ガレージよりも手軽に費用面も抑えて設置することができます。

最近では、ポリカーボネート板の屋根パネルの下に木調パネルを取り付けたり、LIXIL カーポートSCのようにデザイン性のあるパネルの商品もあります。

←こちらの商品は 三協アルミ Uスタイル アゼスト

吊下げ屋根タイプで柱梁がフレームのように見えて、屋根を吊る形です。

ポリカーボネート材部分で明かりを取り入れ、木調パネルで明るくポイントに仕上げています。

2.カーポートの種類

カーポートの種類といってもいろんな形があります。
自宅の駐車場に合うサイズや形状で選ぶ商品も変わってきますが、
ここでは、それぞれのカーポートの特徴を見ていきましょう。

■片側支持タイプのカーポート

片側支持のカーポートは、屋根を支えるための柱が左右いずれかに設置されています。
片側にしか柱が無いので、車の出し入れや乗り降りもしやすいのが特長です。

1台用のカーポートや、サイクルポートなどで多くの商品があります。
最近では、横幅3000ミリタイプや横幅3300ミリタイプの商品もメーカーによっては出ていますので吹き降りや横降りの場合横幅が大きくとっていると雨の時に濡れにくく使いやすいです。

基準風速も各商品それぞれ違いますので、費用面と強度面、立地に合わせて検討しながら
敷地にあった商品を選ぶことをおすすめします。

■両側支持タイプのカーポート

両側支持のカーポートは、両側に屋根を支えるための柱がついています。
片側支持タイプより強度を確保できるので、2台用・3台用などの駐車台数に対応しています。

片側支持タイプよりも柱の本数が多いことに加え、横幅の大きさも3台用になれば7000ミリに
なってきますので柱梁も太く重たくなりますので、ユニック車が必要になる場合もあります。
施工費が高くなる場合がありますが、多く屋根が出来上がりますので臨時的にプールや
バーベキュースペースに使われる広々多目的なスペースとして活用も出来ます。


■様々な条件に柔軟に合わせられる両側支持タイプのカーポート

両側支持のカーポートの中には、様々な条件に合うカーポートも取り揃えています。

例えば、写真のように、柱がちょうど掃き出し窓の前に来てリビングからの視界が悪くなる場合、梁を延長してその上に屋根を乗せるという商品もあります。
微妙に3台用のスペースがあるけれど所有は1台や2台で臨時的に3台止めれることが可能・・・の場合も柱を気にせずどの場所にも止めることができます。

アプローチのフレームのようなデザイン性を持たせた形になり、シンプルながらもシャープな門周りにもなります。

■後方支持タイプのカーポート

後方支持タイプのカーポートは車両の後ろ側に柱が設置される設計となります。
前方や左右に柱がないので、車の出し入れや乗り入れが大変楽なのが特長です。
写真のように一台臨時的に停めるときにも柱がなく駐車しやすいです。

施工的には、後方ある柱がすべてを支えるため、柱の基礎が大きく必要です。
しっかりコンクリートで固定していきます。

前面道路が狭い場合、自分の敷地内である程度角度がつけれれば道路にも出やすく
ストレスがありませんね。


■Y合掌タイプのカーポート

Y合掌タイプのカーポートは、片側支持タイプのカーポートを連結させたカーポートであり屋根を支える柱が中央に設置されて、左右外側に向かって屋根がひろがります。

両側に柱がこないので、出入りのしやすさがいい点です。

2.カーポートが必要な理由

いろいろなカーポートをご紹介してきましたが、カーポートの必要な理由って何でしょう。

〇カーポートを設置することで、車を守ることが可能です。
車は屋外に置いておくことが前提のものなので、強固な塗装がなされているものの、紫外線や酸性雨の影響は少なからずあり、経年によっては塗装が色褪せたりワイパーなどの樹脂パーツが劣化してしまったりするケースがあります。カーポートを設置すると、当たり前ですが車に雨が直接当たるのを防ぐことができます。

〇ポリカーボネート屋根は人や車に有害な紫外線はほぼ100%カットされるので塗装の色あせや車内シートの日焼けも防止します。

〇人の乗り降りや荷物の積み下ろしの際に雨の日でも傘が必要ないので大変便利です。

〇車を霜や雪から守ってくれるので、冬場の霜取りの時間を短縮でき朝の忙しい時間も有効に使うことができます。

〇※熱線吸収ポリカーボネートは熱線をカットするので車内温度の上昇を抑えます。

〇車を風雨や黄砂などから守ってくれるので、洗車の回数を減らせます。

〇ポリカーボネート屋根は耐衝撃強度に優れているので、2階から物が落ちても屋根が割れにくく車を守ります。

 

3.カーポートを設置するデメリット

一方、カーポートにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

〇費用がかかります。これは工事代と本体代などになりますが、意匠性のある商品などになるとそれなりの費用になってきます。

〇外構デザインが悪くなることがあります。玄関前をモダンなデザインにしていたとしてそこに普通のカーポートが設置されると生活感が出てしまい外構デザインとしていまいちになることも中にはあります。
機能重視にするのか、意匠性の高いデザインでさらに外構デザインを引き立たせるデザインにするのかは商品によって仕上がりが変わってきます。

 

※まとめ

いかがでしたでしょうか。外構計画を進めるにあたり、カーポートを設置するべきかどうか悩む方もいるでしょう。
カーポートがあれば、紫外線や酸性雨による車の劣化を防げることに加え乗降り時に雨に濡れないといったメリットがあります。
愛車を守るうえでもカーポートを設置するメリットも大いにあるかと思いますので、ぜひ前向きにご検討ください。


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