2024年02月15日

カーポートから雨漏り?? 原因は?? 直せるの??

ルーチェ代表の綱田です。

今回はカーポートの雨漏りについて考察してみたいと思います。

 

私自身24歳から外構エクステリア工事の職人を約8年やっておりました。

その後営業から現場管理までこなす中、現在まで数千基のカーポートを見てきましたが、

その中でもカーポートの雨漏りの原因はこれだ!

というものをいくつか挙げてみたいと思います。

目次

・結露

・オーバーフロー

・ジョイント部やソール材の劣化

・屋根材の破損

 

①結露

結露については、折板カーポートではよく見られる現象ですが、実はポリカ屋根材のカーポートでも波板カーポートでも起こります。

折板カーポートの場合、それこそ雨が降ったのか?と思うくらいポタポタあちこちから水滴が落ちるため、これを軽減するにはペフ付きの屋根にするしかありません。

ペフとは断熱材のことで、これを貼り付けることにより相当結露は軽減します。

ポリカや波板屋根材の場合はペフを貼ることは出来ない為、結露の発生は完全には防げません。

多くは集まった結露が垂木や母屋等に集まり流れて塊りになってポタポタ落ちますので、落ちる場所を見定めて何かで受けるか、仕方ないと諦めるしかないようです。

毎日必ず発生するわけではないありませんので。

ただ、結露に関しては雨漏りとは言えない為、業者に依頼しても解決しない事も多くありますのでご了承ください。

 

②オーバーフロー

これは竪樋部分等に詰まりが生じていたり、大雨で横樋が水量を受けきれない場合に発生します。

文字通り樋から水が溢れますので、溢れた場所から色んな部位へ伝っていきます。

発生を防ぐには竪樋の詰まりを常に気にして掃除をする事や、横樋に溜まった埃や葉っぱを取り除き、流れを悪くしたり容量を減らしてしまう要因を無くすことです。

 

③ジョイント部やシール材の劣化

カーポートには部材の接合部やパネルの押さえ部分にシール材が貼られています。また、シール材の封入が出来ない部位などには後からコーキング処理を施す仕様になっています。

これらのシール材やコーキング材の劣化により、水が浸入してくる場合があります。

これらはDIYでは少し難しい為、施工業者に頼んでシール材の交換やコーキングの打ち直しを施工する必要があります。

 

 

④屋根材の破損

現在のカーポートの多くはポリカーボネイト製のパネルを使用しており、簡単に割れたりはしません。

ガラスの250倍とも言われる強度を持っていますので、小さな雹が降ったくらいでは割れることはありません。

しかし、10年以上経過していたり、ピンポン玉級の雹が降った場合は、割れてしまう事もあります。

割れてしまった場合はパネルの交換をお勧めします。1枚単位でパネル交換可能ですが、古いパネルと色差が出てしまう事は避けられません。

 

カーポートの雨漏りの原因はほぼ上記の要因で起こります。

設置後5年以上経過したカーポートでは雨漏りも起こりやすくなる為、一年に一度はこれらの部分の点検チェックをお勧めします。

また、近くに植栽や公園がある場合、葉っぱによる詰まりやオーバーフローは数か月程度で起こってしまう事もありますので、状況により早め早めの点検が必要です。

 

費用面につきましては、状況により見積金額は異なりますが、経年劣化や自然災害等でのパネル交換等は基本的に全て有償となります。

コーキング処理だけで改善する事もあれば、シール材の交換、パネルの交換が必要になる場合もあります。

パネルは1枚から交換可能ですが、既存のパネルと全く同じ色にはならない為、全て交換されることも多くあります。

その場合は10万円近い出費になる事もあります。

値段的には2万円~10万円程度かかります。

 

最後に

カーポートの雨漏りやその対策、修繕工事等につきましては、高所作業で危険も伴う為、できれば施工してもらった業者に依頼するのが良いと思います。

日々のお困り事があれば、いつでもルーチェにお問い合わせください。